第16章  各 種 提 携 契 約 書  

 

 本章では、他企業との各種の業務提携契約、共同研究などの契約を取り上げる。

(1)コンサルティング会社との提携契約書(契約1)

 契約1は、システム開発の上流工程についてはコンサルティング会社(会計事務所)が担当し、具体的なソフトウエア開発についてはソフトウエア会社が担当する旨の提携契約
書例である。具体的に各人の担当分野が決まっている場合の契約書例である。

 契約1 コンサルティング会社とのシステム開発共同受注協定書


システム開発共同受注協定書

 ○○○会計事務所を甲とし、○○○システム株式会社を乙として、甲、乙は、コンピュータの導入及びコンピュータを利用した企業の業務処理システムの開発業務(以下、本件業務という)の受託について、以下のとおり契約する。         

 第1条

 甲は、甲の顧客及びその他より本件業務についての引き合いがあった場合、乙に通知し、甲と乙とは共同して営業活動を行い、委託契約を締結し顧客との委託契約に基づく義務を履行する。                         

(役割分担)                                

 第2条

 甲は、別紙1に定める業務(以下、甲の業務という)を行い、乙はその他の業務(以下、乙の業務という)を行う。                    

(契約方法)                                

 第3条

 顧客より引き合いがあり成約に至った場合、別の合意がない限り甲、乙連名で顧客との契約を締結する。                         

(費用負担)                                

 第4条

 甲の業務についての費用は甲が負担し、乙の業務についての費用は乙が負担する。ただし、甲の業務について乙が参画したときは、乙の担当する部分についての費用は乙が負担する。ただし、甲の業務の誤り等により乙の費用が増加したときはこの限りでない。                               

(収益の分配)                               

 第5条

 甲の業務についての委託料は甲が収受し、乙の業務についての委託料は乙が収受する。ただし、甲の業務について乙が参画したときは、乙の担当する部分についての見積額を乙が収受する。                         

2 連名で契約したときの委託料は、甲が顧客より受領し、甲は委託料の受領後1週
 間以内に乙に銀行送金により支払う。乙は、甲が顧客より委託料を受領するため
 に必要な委任状を発行する。                           

3 次の各号に掲げる場合の委託料の配分は、次の各号に定めるところによる。

 ①甲の顧客もしくは甲が紹介した顧客について乙の業務だけを乙が単独で行った
  場合……乙は甲に対して委託料の○%を支払う。              

 ②連名で契約したにもかかわらず甲の業務だけで契約が終了した場合……乙が甲
  の業務を実施していない限り、乙は甲に対してなんらの請求をしない。    

 ③乙の業務も含めて甲名義で契約したが、甲の業務だけで契約が終了した場合…
  …乙が甲の業務を実施していない限り、乙は甲に対してなんらの請求をしない。

(責任の分担)                               

 第6条

 顧客との契約において、甲乙連帯して債務を履行する旨の定めがある場合であっても、甲の業務についての瑕疵担保責任、債務不履行責任は甲が負い、乙の業務についての責任は乙が負う。                         

2 甲の業務に起因して乙の業務に瑕疵が生じた場合、甲は乙の業務に瑕疵が生じ
 ないように甲の業務を再度実施する。甲の業務に起因して乙に過分な費用が発生
 した場合は、甲はその損害の2分1を限度として協議した金額を乙に支払う。

(規定外事項)                               

 第7条

 本契約に定めがない事項については、甲、乙誠実に協議し決定するものとする。                                    
 本契約の成立を証して本契約書2通を作成し、甲、乙記名 押印のうえ各自1通を保有する。                                 

    平成  年  月  日                          

                          甲                  
                                      
                          乙                  
                                      

 

 

 

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